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古代蓮
一粒の蓮の実が2000年の刻の眠りから覚めた
花を開かせてから半世紀の時が過ぎたが
古代の生命は脈々と美しい花を咲かせ続けている
現代に蓮は悠久の刻を越えて生命のメッセージを伝えている
弥生の人々は今と比べるとはるかに寿命が短かったであろう
その人々はこの蓮の花に何を見、何を思って生きたのであろうか
花は黙して語りはしないが思いを馳せると生命の声が聞こえる
私たちは紛れもなくその人々の“生きた命”を受け継いで生きている
その厳然たる事実を検めて思い起こし
この時代だからこそ“生きる命”のその意義を
もう一度考えなくてはいけないのではないだろうか
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2009・7・10