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ひまわり
真っ白な入道雲が真っ青な空のキャンバスで真珠のように耀いている
強烈な夏の日差しを避けるように咲いているひまわりを見ていて
子供の頃の夏の日に被っていた麦藁帽子を唐突に思い出した
頭から出た汗は麦藁帽子の紐や髪の毛を伝わってツーゥと落ち
日焼けした腕からは水泡のように湧き出ていた
太陽は地上の全てを焦がすかのようにギラギラと照りつけ
蝉はジリジリとその声を頭の中まで響かせるように鳴いていた
水分を吸い取られカラカラの道にはパウダー状の土埃が積もり
買ってもらったばかりの麦藁帽子を被りその道をぽくぽくと歩いていた
そんな遠い昔の夏を蜃気楼を見るみたいにひまわりが甦らせてくれた
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２０１２・０８・１８