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佐渡の冬景色
２０１３年も残すところ１０日余りの１２月２０日、冬の景色が撮りたくって佐渡島に行った。
１２月の初旬には何とか雪をと期待していたが、中旬を過ぎても天気予報に雪マークはない。
"運を天に託して",真夜中の高速道を飛ばして、小雨降る新潟港からカーフェリーに乗り込んだ。
強いうねりで船は揺れたが無事両津港へ着き、外を見ると霙交じりの風が大袈裟に出迎えてくれた。
小木に向かっての狭い海岸線沿いは、陸に向かって押し寄せ波の岩にぶっかるさまは圧巻であった。
その夜、真野の居酒屋の客から波の華の話を聞き、明日はそれを撮って見たいとの思いに駆られた。
ただもっと海が荒れないと無理かもと言われたのが気になったが、残ったコップの酒を一気に飲み込んだ。
翌日も気まぐれな空模様で吹きつける風と黒雲に覆われた外海府の海を、横目にそれらしき情景を探した。
岩屋口の防波堤の向こうに海が見えたので、海岸に押し寄せる荒れ狂った波を撮ろうと車を停めた。
細い道を２０ｍ位歩き防波堤の向こうの海を見ると、押し寄せた波が洗剤を撒いたように泡立っていた。
時折吹きつける強い風が泡の波を、シャボン玉を飛ばすように吹き上げるさまに夢中でシャッターを切った。
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２０１４.０１.２１