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晩秋の渓流
見上げると青い空のキャンバスを白い巻き雲が追われるように飛んでいる。
蛇行する渓流沿いの細い道を上ったり下ったりしながら時どき流れを見ると
思い出したように雲の間からこぼれた陽がスポットをあてるように光っている。
秋風に誘われれて舞い落ちた樹々の葉が足元に絨毯のように敷かれている。
午後の４時を過ぎる頃になると露出している顔や手が悴む位にとても冷たい。
空には明るさがあるが谷間は秒単位で暗くなっていて冬の到来を予兆させた。
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２０１６．１１．０５